”感覚”を頭の中で整理すること
感覚といえばよく言われるのが”五感”
①視覚
②聴覚
③味覚
④嗅覚
⑤触覚
です。
それに加えて
体のバランスに関する”平衡感覚(前庭覚)”
筋肉や関節で感じる”固有覚”
の2つがとても重要なんです。
これら7つの感覚を調整して自分の身体の動きを調整していくことが”感覚統合”です
感覚統合がうまくいかないと・・・
①視覚→光に敏感・鈍感
②聴覚→特定の音に敏感
③味覚→偏食、細かい味の違いが分かる
④嗅覚→ちょっとした匂いが気になる
⑤触覚→服についたタグがこすれるのがとっても気になる
⑥平衡感覚→ひたすらその場でくるくる回る
⑦固有覚→細かい作業が苦手、体の動かし方がぎこちない
などなど苦手なことが出てきます。
ちなみに複数の感覚を活用して自分の身体を実感することを「ボディイメージ」といいます。
注意欠如多動性障害(ADHD)や自閉症(ASD)、発達性強調運動障害(DCD)などの発達障害に関連していることも多く、感覚統合のトレーニングが有効な場合があります。
保育の現場の具体例
感覚統合のつまづきが考えられる例をいくつかあげてみます。何が原因かな・・・ということを考えてみてください!
個別に見るつまづき
- 表情が乏しい
- スキンシップを嫌がる
- 着替えが苦手
- 歯ブラシを嫌がる
- シールがうまくはがせない
- 食べこぼしが多い
- トイレを嫌がる
- ボール遊びやなわとびが苦手
集団活動でのつまづき
- 一人で遊ぶことが多い
- 落ち着かずに動き回る
- 思い通りに行かないと暴れる
- ちょっと遊びたかったつもりだけど友達を強く叩く
感覚を育てる遊び
触覚
ねんど遊び・どろあそび
タッチング(タワシ・布等、色々な触感の物に触れる)
平衡感覚
ブランコ・すべり台
的当て
スクーターボード
固有覚
バランスボール・トランポリン
トンネルくぐり
動物の動きのまねっこ