【ディスレクシア①】モーラと音韻認識(読み書きの力)

特支に関わる用語

LDの中でも読み書き障害である「ディスレクシア」

その中で主な要因の1つが「音韻認識の弱さ」とされています。

今回はその音韻認識のアセスメントをするための考え方について解説していきます。

モーラとは?

「はらっぱ」という言葉があったとします。

日本語のひらがな4文字で表しています。

しかし俳句などの区切りでかんがえると
「は」 「らっ」 「ぱ」
3つの区切りになります。

この数え方をモーラといい
「はらっぱ」は4文字で表すことができますが、
3モーラといえます。

「コーヒー」は
4文字・2モーラですね。

音韻認識の発達

日本語の音韻認識の発達は以下の様に進むとされています。

  • 4歳後半  直音の音韻分解 語の頭・尾抽出※1
  • 5歳前半  語中抽出※1
  • 5歳後半  しりとりが少し続く 2モーラの逆唱(はな→なは)
  • 6歳前半  3モーラの逆唱(ねずみ→みずね) 1モーラ削除(ねずみ→ねみ)

※1 頭抽出(たまご→た)尾抽出(たまご→ご)中抽出(たまご→ま)

かな文字を習得するにはこれらのレベルをクリアしていることが必要です。

小さい子が自分の名前を反対から読んで遊んだり
「てぶくろ」の反対は?と言って友達をからかったりするのは
これら音韻認識の発達にともなう遊びの1つと考えられます。

この音韻認識の発達
小学生で学習するときの読みの力と大きく関係してくるわけです。

次回は
「エンコーディング」「デコーディング」について解説していきます。

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