はじめに
学級活動でクラスのお楽しみ会をすることは多いと思います。
特別支援教室でも、学期の終わりなどで実施することがあります。
今回はそんな特別支援教室の「お楽しみ会」がどんな流れで行われるのか
一つの例を示していきます。
※お楽しませかいという名前にしているところもあるみたいです。
めあて
- 折り合いを付けて話し合おう
- みんなが楽しめるお楽しみ会を考えよう
授業の進め方
準備
- お楽しみ会の掲示
- お楽しみ会の飾り(輪飾りなど、事前に子どもに作らせるのがオススメです)
- お楽しみ会でやることのできるボードゲームなど
- 役割決めのワークシートなど
進め方
まず基本的のこの授業は2コマ~3コマを想定しています。
また今回は2コマを使って子どもが4人がやる場合で説明します。
※小集団2コマ+出し物準備の時間は個別指導などの別時間で1コマとる
1回目の指導
学期の終わりにやることを考えて、今までの授業を振り返ってみても良いでしょう。
それが終わったら、今日やることの概要を説明します。
ちなみに、1回目の指導が話し合い、コミュニケーションのメインとなります!
重要な情報を必ずはじめに伝えて、板書もしましょう!
みんなでお楽しみ会をします。
・来週やります
・今日はやることを2つ決めます
・やることは、この教室の中でできることです
※もちろんグループや環境によって、重要な情報は変わります。
自分だけがやりたいのではなく
みんなで楽しめるものは何かを考えてください
めあてに沿って話します。
これは「自分だけ楽しくて、他の人は楽しくないのは良くないよね」
という意味を含んでいます。
では、ワークシートに、やりたいことを書きましょう
これはホワイトボードでもいいです。
グループの実態によって書く個数の制限を決めても良いかもしれません。
(あれもこれも出すと大変なので)
以下は書く時の追加説明の例です。
- 書けるのは3つまでです
- 3分で決めてください
- できる出し物は15分です
早速意見が出そろったら
板書していきます。
- ばばぬき
- 犯人は踊る
- ころがしドッジ
- ジェンガ
- 坊主めくり
話し合う際はグループで「折り合い」を使っていきます。
低学年は教員主導
中~高学年は教員が補助的に話し合いに参加する形がオススメ。
折り合いの指導は、「公園づくり」の授業を参考にしてみてください。
なぜその出し物(ゲーム)を選んだか
理由を説明させてみてもいいですね。
ばばぬきだったら、皆も知ってるし、楽しいんじゃないかな
子どもが譲ったり、多数決を提案したり、じゃんけんを提案したり
話し合いを進められたときに褒めていきましょう!
もし話し合いがむずかしいな~と思ったら教員が入ります。
できるだけ入りたくはないですが、1コマの時間内で終わらせるにはある程度促しが必要です。
この話し合いが終わったら次は役割の話し合いです。
話し合いが続くためかなり濃い内容の授業となります。
主に4つの役割を決めましょう。
- はじめの会と終わりの会
- 司会
- 出し物①の準備と説明係
- 出し物②の準備と説明係
これらは個別指導の1コマで担当の先生と一緒に準備してもらってください。
台本は必須です。
はじめの会と終わりの会の子はこんな感じで喋ってもらいます。
これからはじめの会をはじめます。
みんなで仲良く、負けてもけんかしないで
がんばりましょう。
みなさんお楽しみ会はどうでしたか?
僕はジェンガが楽しかったです。
これで終わりの会を終わります。
司会は全体を回す役割です。
はじめの会の人、お願いします。
・・・中略
ジェンガの説明の〇〇さんお願いします。
・・・中略
ありがとうございました。
出し物(ゲーム)の役割になった子には、説明やゲームをはじめる準備ができるように、担当の先生が指導します。
2回目の指導
2回目の指導はほぼ子ども主体で動きます。
教員は徹底的に子どもの良い行動を評価をします。
終わりに
お楽しみ会はかなりオススメの授業です。
ただ遊ばせるだけではもったいない!
話し合い・コミュニケーション・折り合いのスキル
いくつもの力を伸ばすチャンスです。
是非、学期の終わりや学年の終わりに取り入れてみてください。