特別支援の現場では、何かしらの発達障害の診断がされているお子さんも多いです。
その中で自分が障害をもっていることを知っている子もいれば、知らない子
よく分かっていない子もいます。
親がその発達障害について子どもに伝えることが「障害告知」です。
そのことも踏まえて、障害告知をするべきかどうか考えていきます。
障害告知のデメリット
特に小学生の障害告知は慎重に考えなければいけません。
障害を知らされることで、子どもは
ショックを受けたり、自信を失ったりする可能性もあります。
また、障害について間違った理解をすることで、諦めや自分自身に対する支援が難しくなるといったこともあります。
以下は私の経験ですが、発達段階で考えると
低学年は周囲と自分の比較があまりできない場合が多いです。
中学年は周囲と自分の違いに気づき始める頃です。
高学年は周囲との違いに気づき、自分の性格や特性を理解してきます。
大人と違って障害を受け入れる土台が整いにくいと思っています。
ただ後述するメリットもあるので
その子の能力や特性、環境に合わせて考えていくと良いでしょう。
障害告知のメリット
一番は、障害も含め自分自身の特性を知ることで
できない理由を知る安心感が出て、自分で自分を支援する方法を考えられることがメリットです。
自分で障害について学び、よりよく生きていく対策を立てることができます。
告知をしない選択肢を取ったとしても、いずれは障害の事について知る必要がでてくる機会は来ます。
そのため、一番大切なのはその「タイミング」といえるでしょう。
障害はいつ知らせた方が良い?
色々なサイトを見て周ると
通級に入る時・障害について学ぶ時・進学や就職を考える時・本人が違和感をもった時
などがタイミングとして書かれています。
一番大事なのは
診断が出て、すぐに障害告知はしない
ということです。
その子に今本当に必要なのか考えて、できれば関係する医療機関の先生や学校の先生と相談して決めるのがベストです。