私はあまりドラマを見ませんが、職場で「放課後カルテ」が話題になりました。
以前は「リエゾン」のドラマが話題になり、視聴していたのですが
今回は結構話が進んでいてTVerで全話視聴ができませんでした・・・悲しい。
とりあえず最新話の8話を見ることに
タイトルは「おはようも、ありがとうも、心の中で言ってる」
場面緘黙のお子さんが出てくるので、通級教員からしたらとても身近なお話でとても嬉しかったです!
Tver放課後カルテ8話→https://tver.jp/episodes/ep1bpy30o2
お話の流れとともに感想を書いていきます!
導入は1年生が音楽会の練習で「あおいそらにえをかこう」の歌を歌っているところからはじまります。
左下の女の子が今回のお話のメインの真愛(まい)さんです。
男の子からは「なんでしゃべんないの?」と言われます。
1年生だもん。そういう疑問を素直に言うのはあるあるだな~と思いながらみていました。
決して馬鹿にしたりはしていないので穏やかな気持ちで見ていられました!
お母さん「お夕飯シチューかハンバーグどっちがいい?」
に対して真愛さんは「シチュー」と答えます。
「どうして学校で喋らないの!」と強くあたってしまいます。
この後お母さんは真愛さんについて思い悩む描写が多いのでそこは見ていてしんどかったなと思いました・・・
「しゃべりたくない理由はあるの?」
と聞かれても、それは答えられません。
これもあるあるだな~と
しゃべれないことの言語化自体、とても難しいんですよね・・・
このお話では「恥ずかしい」と表現していましたが、そこに複雑な感情が絡んでいるのだと私は思っています。
お家では、描いた絵を
「パパ~!できた!」と言ってお父さんに見せます。
これこれ!
緘黙のお子さんは表情豊かでめちゃくちゃ喋るんです!
・・・という話を保護者からも沢山聞くのです。
実際に、緘黙が治って他の子と話すようになると、びっくりするぐらいおしゃべりになるということもあります。
ちょっと話は違いますが、このシーンでパパはめちゃくちゃ楽観的です。
お母さんが気にして、お父さんは気にしない
こういう描写よく見る気がします。
突然出てくる謎のカピバラキャラ「カピ太」
このダンスを真愛さんは楽し気に踊ります。
なんとその後、心の中の描写として、カピ太とお話する描写が!
「家では話せるが、学校など社会的場面で声が出せなくなる」
「脳の偏桃体が過剰に反応して体が身を守る状態になるからだと考えられています」
と学校医の牧野先生はお母さんに告げます。
不安が強いという言葉が近いですかね?
お母さんの
「話せないっていうことですか?」
に対して
「高校あたりまで続くこともある。話せるようになっても人と関わってこなかったことで社会的な能力が伸ばせず不登校など2次的な問題に苦しむことも・・・」とお母さんの不安を高めてしまいます。
まってまってまって!!!
お母さんを不安にさせすぎちゃって大丈夫かなと私は思ってしまいました。
その後のお母さんも泣き崩れてしまいます。
ドラマの演出上なのですが思わず心の中で突っ込んでしまいました。
しかも心の中でしゃべってみようとする真愛さんに対してカピ太は「無駄だよ、真愛ちゃんのこえはきこえない」と言い放ちます。
すごい暗い話になってない!?
その後牧野先生から担任へ
「端の方の席にしてください」
「はいかいいえで答えられる質問をしてください」
とアドバイスをします。
ここはうんうん、そうだよな~と思って私の正気が戻ってきました。
席替えをして、前の席になった女の子みささん。
一言「よろしくね」とあいさつをします。
これはきた!!!!!!
友達になるパターンだよね?そうだよね!?
とテンションが上がってしまいました。
緘黙の子は仲の良い子ができて、だんだん楽しくなってついしゃべっちゃう。
そうやって話せるようになることがあるんです。
ここで担任の先生から、緘黙の説明をする話・・・
大事な場面です。
とはいっても相手は1年生、分かりやすいように説明しています。
「本当はおしゃべりしたい」
「恥ずかしがり屋さんだから」
「心の中でお返事している」
良い表現だな~と思って聞いていました。
真愛さんはまた心の中で「真愛が強くなったらお話しできるようになるってこと?」
とカピ太に語り掛けます。
カピ太「一人ぼっちでどうやって強くなるのさ」
余計な一言!!!
このカピ太というキャラクター
真愛さんの成長を阻みたいみたいですね。
なんやかんやあり、牧野先生は真愛さんと交換日記をはじめようとします。
筆談は緘黙の子に対して有効な手段の1つですね(書かない子も多いですが笑)
ちなみに真愛さんも全く書きませんでした。
次は牧野先生から子どもたちへの説明です。
「人の前だとうまくしゃべれないことがあるだろ?」
「されてやなこと、いいことはみんな同じだ」
「返事はなくても気持ちはわかるだろ?」
分かりやすい!私自身もこんな感じで子どもに説明できたらいいなと思った場面です。
交換日記の場面です。
牧野先生が書いたくま(?)
みささんは「まいちゃんが書いたの?」と聞きます。
ここでなんと
まきのせんせいと筆談で答えます。
やった!
筆談ができました!大きな成長ですね。
次の日、カピ太は心の中で
「また嫌な学校がはじまる、友達なんてできなくても大丈夫だよ」
とことんネガティブです。
心の中で天使と悪魔が囁く描写はよくありますが
このカピ太は悪魔ですね。
その後、お店で「これください」と小声で言えたり、牧野先生が迷子?になって見つけた時に「いた」と言えるなど
成長場面があります。
交換日記も書けるようになってきます。
みささんに「こんどいっしょにあそびましょう」という内容でお手紙まで書けてしまいます!
ほほえましい!!
真愛さんは音楽会の練習について、お母さんに
「本当は、声出したかったのに、のどがぎゅーってなって・・・お手々も振れなかった」と泣きながらに説明します。
これは自分の気持ちの言語化ができたシーンということですね。
ちょっとオーバーめな表現かな?
最後の音楽会当日のシーンでカピ太がまたでてきて
「僕はもういらないのかと思った」
と言ってきます。寂しがり屋さんだったんですね。
「見ててね」に対しては
「分かった。まいちゃんの気持ち、僕が一番知ってるよ」と返事をします
何者なんだカピ太。
その後みささんからなんとお返事のお手紙が!
がんばろうね
こんどいつあそぶ?
おへんじちょーだい
ミサ
できすぎていますが、良いシーンです。ほほえましい!
ラスト
音楽会のシーンです。
歌うのは難しいですが・・・
「えいやっ!」の所で手を振れました!!
ここのお母さんのえいやっができるかな・・・と不安
→えいやっができて喜ぶシーン
はかなりオーバーですが、ここでこのお話のエンディングです!
牧野先生からは「口が開けただけでも成長です!」
1つ1つの成長が嬉しいお話でした。
放課後カルテはこのお話を最初に見たのですが、次回からも見ようと思います(遅い!)
7話までは見られるサブスクを探して見ようと思います。