知的障害とは?

発達

知的障害ってどんな発達障害?

大体の目安ですが

IQが70~75未満(WISCなどの知能検査)

の場合知的障害の可能性があります。

厚生労働省の資料https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/101-1c.html
では70以下となっているようです。

また80前後の場合、よく「グレーゾーン」などと言われることもあります。

軽度・中度・重度・最重度の4つの区分に分けられていますが、
この記事ではグレーゾーン~軽度で、通常級や特別支援学級にいるお子さんを対象として考えます。

知的能力の遅れから、日常生活で困りが出ている状態です。

その子によって状態は様々で具体例が示しにくいですが、おおざっぱに言うと

  • 読み・書き・計算が周りの子よりもゆっくり、またはできない
  • 周りが言っていることや話していることが理解できていない様子がある
  • 日常生活で必要なスキルが年齢相応ではない

といった困りが出ます。

周りの大人ができること

適正就学

(ADHDやASDなどではない)知的障害の場合は特別支援教室が利用できない、というきまりになっています。通常級にいて、その子が勉強が全く分からず苦しい状態、または先々で学習やコミュニケーションで大きくつまづきそうな場合は特別支援学級に通うことを検討すると良いでしょう。

どうしても通常級にいさせたい。

そういう気持ちになる保護者はとても多いです。今の学校ではお友達との関係もできていて「特別支援学級」という場所に抵抗もあるかもしれません。

一番怖いことは、今の環境にいて自分が「できない」と感じて自己肯定感が下がってしまうことです。下がった状態から立ち直るには非常に時間がかかります。その子が学習するのに適切な場所で「できた!」という成功体験を積み上げるためにできるだけ早く必要な就学先(現在の学級にとどまることも含め)を考えたほうが良いです。

未就学であれば、園の先生、小学生であれば担任の先生に相談してどういった就学が適切か話し合ってみましょう。

就労を見据えて・・・

小学生の段階から、将来働くことについて調べておくこともおすすめします。

企業就労・作業所・就労移行施設などの選択肢がありますが

どこにいっても求められるのは「基本的コミュニケーション」

よろしくお願いします・ありがとうございます・申し訳ありません…などなど

ここが元気にできるかできないかで非常に大きな差があります。

就労を見据えた職業教育のある高校に通うのも選択肢の一つです。

公的支援

・療育手帳
名前は自治体によって違います。東京は「愛の手帳」という名前です。

レベルによって〇級などと別れています。

医療費の補助や税金の優遇、鉄道や公共料金の割引など、お金の面で支援があります。

・精神障害者保健福祉手帳
てんかんや発達障害も対象となっています。※知的障害のみの場合は対象ではありません

税金や公共料金の免除があります。

その他知的障害についての情報

人口の2~3% その中のほとんどは「軽度」にあたる。約5%は遺伝的なもの。

ASDの45~60%程度が知的障害

→wikipediaより

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E9%9A%9C%E5%AE%B3

知的障害の原因は生理的要因、先天的要因、後天的要因に分けられる。

よく参考にされる検査はWISC・田中ビネー・K-ABC

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