LDってどんな発達障害?
LDはSLD(限局性学習症)という名前で診断されます。
- 読むことが苦手
- 書くことが苦手
- 計算することが苦手
の主に3種類に分けられます。
全体的な知的水準が低い場合「知的障害」となり、LDではありません。
WISCなどの発達検査を受け、一定の知的水準があるけど、なぜか読み書き計算がニガテ・・・という場合、様々な角度から分析した上で診断されます。
また、「努力不足」と勘違いされることもありますが決してそのようなことはありません!
逆もまたしかりですが、LDと決めつけて、ほんとうはやればできる可能性もあります。
その見極めはやはり、学校や専門家に相談していくのが良いでしょう。
具体例
読みの苦手さ
- 行や単語を飛ばして読む
- 単語のまとまりではなく、一字一字読む
- 促音、拗音が上手く読めない
- 似てる字を区別できない
書きの苦手さ
- 漢字を何度書いても覚えられない
- 字を「形」ではなく「絵」として捉えている
- 促音、拗音の間違いが多い
- てにおはが上手く使えない
- 字が左右反転になる(鏡文字)
計算の苦手さ
- 指を使わないと計算できない
- 繰り上がり繰り下がりができない
- 九九を言葉として覚えて、意味が分かっていない
- 図形が苦手
周りの大人ができること
合理的配慮を利用する
令和6年度から「合理的配慮」は義務化されています!※行政機関は以前から義務です。
内閣府資料https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html
学校での例を考えると
パソコンを使ってノートを取ったり、デジタル教科書を使う。読み書きの評価では代替手段を使う。電卓を使う・・・などなど
受験などでも、試験時間の延長や代読、代筆が認められる場合もあります。その子に合わせた合理的配慮を考えたり、周囲にお願いしたりしてみましょう。
学校・特別支援の先生に相談する
うちの子、LDなんじゃないかな?と思ったらまず学校に相談してみましょう。
お医者さんではないので診断はできませんが、学習のつまづきや困り感を見てくれます。
場合によっては特別支援教室の利用を検討するのも良いでしょう。
その他LDについての情報
英語では
learning disability(教育的な現場で使う)
learning disorders(医学的な立場で使う)
それぞれのLDを難しい言葉で言うと
読解(ディスレクシア)
数学(ディスカルキュリア)
書き取り(ディスグラフィア)
日本では1992年に設立されたLD学会https://www.jald.or.jp/
という団体が存在する。