解説
特別支援教室の指導は大きく分かれて
個別指導と小集団指導の2種類があります。
たいていはこの2つの指導を組み合わせて、個別指導1時間+小集団指導1時間
など行います。
個別指導
教員と子ども1対1、もしくは都合により1対2で行われます。
そのため、より丁寧にその子に合わせたオーダーメイドの指導ができます。
ただ、通常級の授業の様に教科指導の本があるわけではないので初めてやる先生は戸惑うことがあるかもしれません。
基本的には
①お話(学校やおうちの様子の聞き取りや雑談)
↓
②その子に合わせたSSTや感覚統合、ワークシートなどの取り組み
↓
③ちょっとしたお楽しみのレクリエーション
といった流れが多いです。
私の場合ですが、まずは指導よりもアセスメントに重きをおきます。
クラスの様子&担任の話&保護者の話と
本人と話した自分自身の感覚から
「この子はこんな子なのかな、困り感はどこかな」
と色々と考えていきます。
気持ちを汲み取って
「それは嫌だったっていうこと?」
「悔しかったんだね」
「すごく嬉しかったんだね」
などこちらから言葉を添えてあげることも多いです。
子どもの話は一方的なことも多いので、友達や学校の不満などは
「その子が今不満をかかえている」という事実だけ受け止めます。
LDの指導は個別指導のみで行われることも多いです。
小集団
3~7人程度の少人数で授業をします。
学年は同じこともありますが、異学年が組み合わさっていることも多いです。
メンバーの組み合わせ方は、クラスの授業を考えながら、慎重に行われますがどうしても相性の合わない子が一緒になってしまう時もありますし新しく入ってくる子もいると、組み合わせが上手くいかないこともあります。
しかし、大人も複数いてそれぞれの子に手立てや支援を行っていくので大きな問題になることは少ないのではと思います。
先生は授業を進めるT1と補助するT2、授業の様子を記録する先生などに分けてチームで指導していきます。
個別指導ではあまりできない子ども同士のコミュニケーションやソーシャルスキルの練習に重きを置くことが多いです。
関連リンク
・特別支援教育のトビラ「指導形態と1単位時間の指導」https://tokushi-tobira.jp/teacher/resorceroom/006.html