解説
アサーション=自己主張
です。
つまりアサーショントレーニングとは
自分の伝えたいことを上手く伝える練習ということです。
じゃあ、「上手に」ってどうやって?
本を借りるという場面で考えてみましょう。
ドラえもんを例に考えます。
①ジャイアンタイプ(攻撃型・アグレッシブ)
本を貸せよ
え・・・(貸したくないよ~)
なんか文句あるか!?
自分の言いたいことをはっきりと言います。自分を大切にしています。
ただし、相手の気持ちは気にしません。相手を大切にしていません。
あまり良いタイプではないですね。(例はかなり誇張しています)
②のび太くんタイプ(非主張・ノンアサーティブ)
本を貸せよ
え・・・
(貸したくないよ~でも、貸さないと文句を言われそうだし)
いいよ。
相手を優先して大切にしています。しかし・・・
自分の言いたいことが言えません。自分を大切にしていません。
これは、不満を自分でかかえてしまう良くないタイプです。
②しずかちゃんタイプ(バランス・アサーティブ)
ではどうすればいいでしょう・・・
本を貸せよ
ごめんなさい。今は貸せないわ。
でも読み終わったらいいわよ。
うまく言いたいことが言えています。
「貸せない」と、自分の言いたいことは言えている上に
「ごめんなさい」「読み終わったらいいよ」と、相手のことも配慮した伝え方になっています。
アサーショントレーニングは、このしずかちゃんタイプを目指します。
アサーションのコツ
基本的にはロールプレイで練習しますが、その前にポイントを確認します。
まずは気持ちから。
「ごめんなさい」「すみません」
と一言あやまるとコミュニケーションがスムーズになる時もあります。
「ほんとは貸してあげたいんだけど・・・」
と相手のお願いを尊重する言い方もありますね。
次は別の方法です
「読み終わったらね」「また今度ね」
できるだけ相手のお願いをかなえてあげられるような提案をしてみます。
無ければ無いで大丈夫です。
また、アイ(I=私)メッセージと言って、私を主語にすることも大切です。
「その言い方は私は嫌な気持ちになるわ」
これらのポイントを押さえてから
子ども同士・子供と大人でジャイアン役・のび太役・しずか役を実践してみましょう。
関連リンク
・みんなの教育技術「アサーション」とは?【知っておきたい教育用語】
→https://kyoiku.sho.jp/110990/