解説
アメリカ発祥で、自閉症者への支援プログラムが「TEACCHプログラム」
と呼ばれています。
そのプログラムの中でも「構造化」の考え方が自閉症のお子さんへの支援として有効なため
ここでおおまかな内容を解説していきます。
ちなみに、自閉症の方でなくとも全人類に有効です!(平熱さんの言葉をお借りしました)
自分に合った構造化を探してみるのも良いでしょう。
構造化とは
どうすればいいか?を分かりやすくして、行動しやすくする考え方です。
時間の構造化・手続きの構造化
よく言う「見通し」というやつです。スケジュールの見通しを立てやすくするのが「時間の構造化」です。手の洗い方や、掃除の仕方など、手順を示すのが「手続きの構造化」です。
この先何をすればいいか分かっていないと不安!という子がいます。
そういった子には1日のスケジュールを文字・イラスト・写真でまとめて見通しを立てやすくすると安心できる場合があります。
簡単な例を作ってみました↓
空間・視覚の構造化
この場所は、遊ぶ場所
この場所は、心を落ち着かせる場所(クールダウン)
この場所は、荷物を置く場所
など区切る方法です。
部屋で区切る以外にも
- パーテーションで区切る
- 輪っかを書いて、そこに座らせる
- 道具箱に「はさみの部屋」「のりの部屋」などを区切る
- しまう場所に目印をつける
などがあります。
町中にある標識や白線・矢印なんかも構造化です!
人によって支援方法はたくさんあります。
アイディアの種をいくつか紹介します。
- 色で分ける
- 型を貼って置けるようにする
- イラストで示す
- 見えない物を見える化する
私は学校の掃除場面で、ちぎった紙をばらまくことで
「掃いている所と掃けていない所が分かる」
という構造化の手法を教えてもらった時にこんな方法があったのか!!
と驚きました。とても良い視覚的な構造化の例です。
関連リンク
・TEACCHとは?ASD(自閉スペクトラム症)の人々を生涯支援するプログラムの概要を紹介【専門家監修】
→https://h-navi.jp/column/article/650