はじめに
すごろくは運とマス目の自由さが相まって、ゲームとして楽しくコミュニケーションにもつなげやすい教材です。順番を待つなど決まりを守ることや、順番決めなどの話し合い、マス目に質問を用意するなどコミュニケーションに結び付ける要素は様々です。
「はじめましてすごろく」
「お話すごろく」
「夏休みすごろく」
お題はその時、その場に合ったものでOK
市販の物や無料プリントなどもありますが、自作するのがオススメです。
SSTのすごろくで「フレンドシップアドベンチャー」というものも、中々良いです(かなりお高いですが)
ちびむすのすごろく無料プリント→https://happylilac.net/sugoroku.html
めあて
- ルールを守る(順番、じゃんけんなど)
- 話を伝える
- 話を聞く
- 折り合う
- 勝ち負け
授業の進め方
準備
用意する物
- すごろく(自作or無料プリントor市販)
- さいころ
- コマ※自分の消しゴムでもOK
- 小さく切った厚紙※無くてもOK
自作のすごろくであれば
★マーク→厚紙のカードを引いて、出たお題を読む
などの工夫をすると盛り上がります。
また、子どもがお題を考えて書くのもいいですね!
年齢や集団の状況に合わせて柔軟に変えていきましょう。
今日のめあては「話を聞く」です。
お友達が話しているときは、その人の方を向いてききましょう。
めあては端的に
すぐに活動を開始します。
コマ決め&順番決め
これだけでもコミュニケーションに重要な要素が詰まっています。
ここで活躍するのが「かぶっちゃやーよ」※中学年以下におすすめ
コマを中心に置きます。
みんなで指を出します。
掛け声をいいます。
「かぶっちゃやーよ!!!」
一斉に好きなコマを指して、一人だけの場合はそれが使えます。
かぶったら・・・
じゃんけんで決めます。
ぜったいにこのコマがいい!!!!
こんなこだわりがある場合は少しずつ慣らして、楽しくゲームができるように指導していきます。
次は順番決めです。
みんなで話し合って決めてね
これは上級者向け。
どんな決め方がある?
投げかけてみるのがおすすめです。
基本的には”勝った人から時計回り”が良いと思いますが
子ども達の意見も取り入れられれば、取り入れてみましょう。
慣れてきたり、元々そんなのスムーズに決まるよ!という場合は
上級者向け
必殺・子供に丸投げ「みんなで決めて」
です。
これができるようになったら、話し合う力は育ってきていますね。
すごろく中
お~!すごいね!そうなんだ!
必要ない場合もあると思いますが、リアクションを何度も入れて、場の雰囲気を良くしていきます。
低学年で、話をしたりするすごろくは4人が限度
聞いて待つというのはかなりの難易度です。
人数が多い場合は、グループを分けてやると良いです(大人の人数の余裕がひつようですが・・・)
そのため、話している人へのリアクション以上に、聞いて待つ姿勢ができる子を褒めると良いです。
私もよくやってしまいがちですが、聞いていない子への声掛けは極力減らしていきたいです。
終わり方は
時間で区切って、みんなが平等にサイコロを振って切りの良い所で終わり
がオススメ
勝ち負けの意識が薄れ、ゴールして暇な子を減らす対策です。
終わりに
すごろくは性質上、3~5人程度の特別支援教室・小集団指導に向いています。
ただ、家庭でも活用できる教材かと思いますので市販の物などで
順番を守る・ルールを守る・話を聞く
という学習につなげてみてはいかがでしょうか?