はじめに
みんなで話をして、意見を1つにまとめる。
その中で使うスキルが
”おりあい”
です。
題材はいくつもありますが、子ども達が親しみやすく、考えるのも楽しい公園をテーマにして今回は授業を考えていきます。
めあて
- みんなで決めよう
- 折り合いをつけて話し合おう
授業の進め方
準備
- 折り合いの掲示
- 公園の遊具・施設カード
カード用に作ったので、よければ使ってください↑
折り合いは例えば、ドッジボールをやるか・ボールおにをやるか
といった複数の選択肢の中からみんなで1つに決めることをいいます。
その時に決めるワザをいくつか紹介するわけです。
- じゃんけん
- 多数決
- 相手にゆずる
- 先生など他の人にきめてもらう
- 順番にする(今日はゆずるけど、今度は決めさせてね)
- 合体する(ドッジボール+フリスビー=ドッジビー)
- 分ける(時間内で分割する)
- 理由を話し合いお互いの納得いく点を探す
様々ありますがよくあるのが
ゆずる→どうしても譲れない時はじゃんけん
が王道でしょうか
授業の流れ
先生がSSTの劇を行ってみます。
ここでは、公園に設置できるのは12個中8個までとしてみます。
また、「みんなが楽しめる公園を考えよう」
というテーマにすると、考えるキッカケが生まれるのでおすすめです。
自分が楽しいということだけを考えるのではなく
他の人に意識を向けられるようにしたいです。
ぼくはすべり台を置きたいなあ
水道がいいなあ。疲れた時に飲みたいよ
絶対にすべり台がいい
決まりませんでしたね。
どうやったらうまく決まるでしょうか?
ここで出てくる意見が”折り合い”
子ども達が折り合いを知って使えるような授業にできると◎です。
この活動は5人~だと意見を言わない子も出てくるので
その場合は教員も入れて3人・3人などで分けてみましょう。
意見を分けさせて葛藤場面を作るのもいいですね。
”ゆずる”は基本的には良い事なので褒めてあげたいですが
ゆずってばかりの時は、「自分の意見も言ってみよう」と一言伝えるのもアリです。
また選ぶものが遊具ばかりになる時は
「大人やおじいちゃんおばあちゃんも使いやすい公園にしてあげて」
と、違う目線で考えさせてみましょう。
終わりに
この題材は小学校低~高学年で使えると思います。
水族館を作る、遊び決め、協力型ボードゲーム
などの題材を使って折り合いをさせても面白いかもしれません。
1回だけではなく複数「折り合い」の活動をすることで、より深まっていきます。