はじめに
私は今小学校通級の教員として働いています。
元々希望はしていませんでした。
しかし、働き始めると
「通級教員って自分に合っているかも!」
とだんだん思えるようになってきました。
今では毎日楽しく、時には大変ではありますが笑
働かせてもらっています。
そんな中で
ここは良い所だよなあ
これはちょっと大変だなあ
と思う所があったので
6年務めてきた中で感じたことをそのまま
「メリット・デメリット」
として紹介させていただきます。
※ここでは通級教員=特別支援教室教員として扱って話します。
通級教員のメリット
子ども一人ひとりを丁寧に見ることができる
まずはこれに尽きると思います。
学級を持っていると多くて35人の子を見るわけです。
1人1人の子に合わせた丁寧な指導は中々できません。
それに比べて通級教員は「個別指導」といって
1対1ではなす時間が1日に何コマかあります。
※現在大体一人13人もつと言われているので、一人1コマだとすると週に13コマあることになります。
より深く子どもと接する機会があるのが大きなメリットです。
色んな学校や先生と出会える
通級教員は何校かの学校を周ることが多いです。
(他校の子どもが学校に向かう方式もありますが)
なので複数の学校の様々な先生と交流が持ちやすかったり
その学校の特色を知ることができます。
初任だと
「他の学校はどうなのかな・・・」
と、よく分からないということもありますが
通級教員をしているとそれぞれの学校の良さを知ることができ、
また「この学校は〇〇をしてるよ!」
と情報共有もしやすいです。
専門性が身に付く
「特別支援」のスキルを身に付けるにはやはり特別支援を行う場で働くことが一番だと思います。
特別支援教室・特別支援学級・特別支援学校
それぞれどんなお子さんが通っているか違っていますが
特別支援教室は通常級に通っているお子さんに向けての支援を学ぶことができます。
また1対1や少人数での指導が基本となるので
子どものアセスメントも行いやすいです。
お給料が少し上がる
特別支援教室(通級)・特別支援学級などの教員は
「給料の調整額」として大体10800円前後毎月お給料がプラスされます。
→中央教育審議会の手当一覧https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/041/siryo/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1417088_006.pdf
昔で言う特殊教育(特別支援教育)の専門性によるものらしいです。
通級教員デメリット
子ども一人ひとりとの関る時間が少ない
学級担任が羨ましいなと思う理由の1つです。
多くて週8コマ程度設定できるのですが、通級の子の人数が増えてきてそんなに多く設定できないのが現状です。
週に1コマ~2コマしか関われないので寂しいところです。
「もっと支援が必要なのにな・・・」と思う子も少なくありません。
毎日過ごしているとこの子たちはうちのクラスの子!
という感覚が出てきますが、それが少し薄れてしまう印象です。
※私は結構思い入れが強くなってしまう方なので、通級でも「うちの子!」という印象が強いです。
移動が大変(拠点校方式の場合)
これは物理的にかなり大変です。
バスや電車、自転車や車で移動する場合がほとんどで
必ず拠点校に出勤してから行かなければいけないという学校も少なくありません。
指導が終わった後に戻ったりということが本当にただただ時間のロスです。
また校務をするのが拠点校ではできないので仕事が進みにくかったり、教材など荷物の移動があるとさらに大変です。
特別支援教室が全校設置になれば解決するのですが、なかなか難しいのが現状です。
大人の人間関係が大変
どこの職場でも言えると思いますが、通級は通級なりの大変さがあります。
まず、学級と違い数人のチームを組んで一緒に授業をするのでチームの関係が授業・仕事のしやすさに直結します。
また、各学校の先生や管理職との関わり・保護者との関り・専門員さんとの関り・・・などなど
多くの大人と関わっていくのでそれぞれで折り合いを付けて行くのは大変なところです。
さいごに
教員になりたい人が減っている昨今ですが
その中でも通級教員を積極的にやりたい人はかなり少数派ではないでしょうか?
私は本当にたまたまだったのですが、「なれて良かった!」と心から思っています。
少しでも興味があれば、是非経験してみてください。
合う・合わないは大きいと思いますが、ハマれば最高!と思えること間違いありません!
このブログでは通級で得てきた知識や経験を記事にしているので是非参考にしてみてください。