どんなグッズ?
学校の中、家庭の中で
子どもが良い事をしたご褒美にあげるものです。
ゲームやカードなどだと、どんどん高価なものを要求するというパターンがありますが
それらと違って花丸・コイン・シール
の良い所は
・継続して渡しやすい
・視覚的に貯まってるのが分かる
という所にあります。
こういったご褒美を「トークンエコノミー」といいます。
良い事をしたら、良い事が起こる→良い事をするように学習する。
という応用行動分析の考え方にのっとっていますね。
低学年がより効果的ですが、高学年でも使えなくはないです。
それぞれの使い方について説明していきます。
花丸
授業で使いやすいグッズです。
印刷してラミネートして簡単に作れます。
使い方としては授業中に
- 挙手をした
- 発言をした
- 「ありがとう」「ごめんなさい」が言えた
- 挨拶ができた
などなど、良い事をしたご褒美にあげます。
名前カードと一緒に使うと効果的です。
ただ、花丸の数は大体一緒になるようにするようにしないと不公平感がでます。
「挙手をした」など同じ基準の時もありますが
同じ事をしていても子どもによって、どのくらい頑張っているのか?は違うので
その子によって「何ができたか」の基準を変えるなど柔軟にしていきましょう。
”静かに座って前を向く”ことがあたり前にできている子と、どうしても難しい子は
同じ事をしていても、頑張りの度合いが違います。
シール
子ども一人ひとりに応じたご褒美です。
例えば
「授業でプリントを1枚やったらシール1枚」
というルールを作ってシールをあげます。
このルールは
プリント2枚でシール1枚など
スモールステップでどんどんレベルアップしていくと良いでしょう。
この時の注意点は
- 子供が喜ぶシール
- 丁度いい課題設定
- 子どもとルールの合意
の3つです。
子どもが喜んでくれないとご褒美にならないので
恐竜が好きな子は恐竜シール
サンリオが好きな子はサンリオのキャラクターシール
を準備するのが◎です。
課題設定は最初は簡単にできて、すぐにシールがもらえることが大事です。
成功体験をしてもらって
「次もやろう!」と思わせます。
チャイム着席が出来たらシール1枚
その時に授業の教科書とノートの準備ができたらシール1枚
板書がうつせたらシール1枚
その子に応じて考えていきましょう。
最後に、子どもがそのルールを納得して合意するのも大切です。
勝手に決めたルールを当てはめると押し付けの様な形になります。
当たり前にできることでシールがもらえるのは×ですが
事前に考えたルールを説明して、子どもが納得しないのなら話し合ってどこかの点で折り合いを付けましょう。
コイン
花丸と似ていますが、良い事をしたらおもちゃのコインを渡します。
子どもの手元に残るので、コインで遊んでしまう場合がありますが
もらった時の喜び上げられませんがす。
学校だとコインはあげられませんが、家庭の場合はあげてもいいかもしれませんね。
その他
このご褒美(トークンエコノミー)は
好きなキャラクターを印刷してラミネート。
学級で良い事があったらそれを掲示して、一定回数たまったらクラス遊びが1回できる。
などなど、色んな応用がききます。
是非その場やその子にあったご褒美を考えてみてはいかがでしょうか。