ソーシャルスキルトレーニング(SST)のやり方

授業アイディア

ソーシャルスキルトレーニングって?

ソーシャルスキル(社会技能)を身に付けるために行う指導です。この記事では学校で行うという前提で話します。

基本的には

①教示

これから友達に嫌なことをされたときにどうするか勉強するよー

②モデリング・ロールプレイ(教員の見本)1回目は悪い例の方が良い

あれ、腕が当たっちゃったかな

何ぶつかってるんだよ!(叩く)

うえ~ん(泣)

③リハーサル

叩くんじゃなくてどうすればいいか、たろう君やってみて~

今腕がぶつかって痛かったよ

④フィードバック

良い言い方だったね!

⑤般化

普段の学校生活でもやってみてね(これがとっても難しいけど、繰り返し練習!)

具体例

あやまる

学校に遅刻してしまった・授業のチャイムに間に合わなかった

・良い例◎ 遅れてしまってすみません
・悪い例× (何も言わずに着席)

先生に宿題を忘れたことを怒られた 

・良い例◎ ごめんなさい、明日もってきます。
・悪い例× あいつもわすれてるのになんでおれだけに怒るんだよ!

友達から借りた本を汚してしまった

・良い例◎ この間借りた本なんだけど、ここ汚しちゃったんだ、ごめんね
・悪い例× (無言で返す)

分からないことを聞く

上履きを借りたい

・良い例◎ 上履きを忘れちゃって借りたいんですけど、どこで借りられますか?
・悪い例× (どうすればいいんだろう・・・)

暴言・暴力をしない

友達に悪口を言われた

・良い例◎ そんなこと言わないで
・悪い例× ふざけんな!(叩く)

給食のおかわりじゃんけんで負けた

・良い例◎ 負けちゃった・・・まあいっか
・悪い例× あいつ後出してたし!もう一回やらせろ!

お礼を言う

落とした消しゴムを拾ってくれた

・良い例◎ ありがとう!
・悪い例× (無言で受け取る)

職員室で、図書室の鍵を借りた

・良い例◎ ありがとうございます。失礼しました。
・悪い例× ありがとうございます(小声)

断る(高学年向け)

友達に遊びに誘われたが、予定がある(難易度が高い時は予定が無い場合も)

・良い例◎ 放課後習い事があって無理なんだ、ごめんね
・悪い例× 無理!

今度ゲームやらせてあげるからさ、1000円貸してよ!と言われた

・良い例◎ ごめん!うちお金の貸し借り禁止されててさ、貸せないよ
・悪い例× まじで!?いいよ!

指導の工夫

どんなロールプレイにするかは悩みどころ・・・子どもに合わせて場面を考えてみましょう。考えたら恥ずかしがらずに大人同士で練習すると◎

見本のロールプレイ(特に悪い例)は大げさが良いです!

ウケを狙うくらい大げさにやって、見てる子どもにツッコミを入れてもらうくらいがちょうど良いでしょう。「これはさすがに良くないよな」ってわかってもらうのがねらいです。

また、それぞれの役が分かりやすいように「○○くん」などの札を首からかけたり、教科書や机など小物を準備すると◎です。

積極的に子どもにリハーサルさせて、良かった点をホワイトボードや黒板に書きだしてみましょう!

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