小学校の教員はブラックなのか?思っていることを話します。

コラム

現在私は小学校の学級担任1年+通級担任6年を経験しています。
大学時代から教員を志望していたのですが正直「教員はブラックだよなあ・・・」
と世間の風潮でなんとなく思っていました。(根拠はほとんどないです)

地域やその学校、その人によってもちろんブラックかどうかは全く違うのですが
実際に勤めてみて私が感じたことをそのまま書いてみようと思います。

教員志望の方の参考になればと思います。

大学時代の教員のイメージ

※自分語り多めなので飛ばしてもらって大丈夫です。

私は正直に言うと、教育に対して強く熱心な学生ではありませんでした。
強いて言うと人間の「学習」に興味があり、私が好きなゲームと結び付けて
「どういう仕組みにすると物事に興味が向くのか、やる気を持続できるのか」
自分に当てはめながらよく考えていました。

今考えるとモチベーション&効率信者で、現在学習している”応用行動分析”と繋がる部分があったのかもしれません。

大学では教育実習を行い、そこではじめて現場を知りました。
小学生の子ども達との関わりは新鮮で楽しかったです。
ついこの間まで自分も小学生だと思っていたのですが、大人になってから見る小学生の姿は自分の想像とは違う物でした。

実習先の先生方は暖かい方ばかりで、その時は「ブラック」という雰囲気を感じませんでした。
実習はもちろん大変ではありますが、学校の楽しい側面が強調されているんだなと思います。

授業も難しいながら、実習担当の先生に教えられながら頑張れたと思います。

学級担任として働き始めてから

はじめての学級担任は
「もう本当に何をしていいのか分からない」

これにつきます。はじめてのことばかりで頭が追い付かない上に
私は支援要請が全くできない
全くコミュニケーションができない教員でした。

学級指導や授業も上手くいかない
報連相が全くできず毎日叱られてばかり
毎日帰るのは20時過ぎ
今考えるとまさにブラックな働き方でした。
思い出してみるとあれはパワハラだったのかな~と思う出来事もあります。

唯一救われたのは
自分の鈍感さと通勤距離の近さでした。
鈍感というのは学習性無力感に近く、怒られても心を無にしていました。

別の初任者が何人か辞めていたので、職場自体がブラックだった可能性もあります。

通級教員になってから

通級教員は先ほどとは別の学校です。

ダメダメ教員は変わらずなので、周りに大きな迷惑をかけていましたが、とても暖かく支えてくれました。3年程続けるとようやく「まとも」と言えるレベルになったのではないかと思っています。

3校を周っていて思うのは

「教員ってそこまでブラックじゃないかも」

ということです。

同じ学校でも毎日定時退勤の先生もいれば、毎日遅くまで残っている先生もいます。
もちろん学校の雰囲気によって、ブラックorホワイト具合の違いはありますが
その先生によって様子は変わってくるみたいです。

ブラックかそうじゃないかを決めるモノ

社会人としては当たり前なのかもしれませんが、私はようやくその職場がブラックかそうじゃないかの基準が分かってきました。

それは指導力よりも、仕事をこなすスキルでもなく

人間関係です。

ここがスムーズだと、上手くいくことが増えるし、自分自身も楽しく働けます。

(初任者や初異動者は人間関係の構築をしていかなければならないので負担が大きくブラックになりやすいのだと思っています)

その次に関係してくるのは学校によって違う風土です。
ここはまだ自分でも深く理解していない部分なのですが

  • 地域の行事の参加がなかば強制的
  • 残業は当たり前、定時退勤の人は白い目で見られる
  • 仕事をする上での謎ルール(教員共通の謎ルールもあるので判断が難しいです)
  • 飲み会にまつわるエトセトラ(初任はお酌をしたり注文を積極的にする、など)

がある場所や、その風土が合わないという人はブラックになりやすいです。

学級担任時代の私は、コミュニケーションを放棄した上で「教員」なら当たり前のルールや風土を完全に無視していたのでブラックになって当たり前だったということです。

逆に言うと
先生同士でのコミュニケーションが上手くいっている。その学校のルールや風土を守っていて苦ではない。という場合は楽しくホワイトに働けるということです。

授業が上手だったり、子どもと接するのが好き&得意というのも関係してくるとは思いますが
卵が先か?ニワトリが先か?問題だと私は思っています。※ここは意見がかなり別れそうです

とりあえず言いたいこと

実習している人へ
大変だと思いますが、終わってみればあっという間です。
是非充実した実習にしてください!
担当の先生とは仲良くしましょう!(合わない場合もあるので難しい所ですが)
教員志望でなくとも、「教員志望です」と言っておきましょう。仲良くするヒケツです。
※これも教員の風土だと思ってください。

初任の先生へ
出勤していること自体が奇跡です。
無理だったら休んでも辞めてもいいんです。
病気になるより100倍マシです。
私と同じく、とりあえず頑張ってみるのも手です。
ホワイトな働き方を目指しましょう!
どちらにしても学ぶことは多いです。

先輩の先生へ
どうかお願いします。
後輩を叱らないでください。

指導だから
年が経ったら言われなくなるから、言われるのは今のうちだけだから
あなたのために言っている

それは、言いたいだけの言い訳でしょ!と私が脳内でツッコんでおきます。

どうか楽しく学校で働ける人が一人でも増えますように

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